令和1年8月25日(日)、北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟W205教室にて、「博物館所蔵歴史資料の防災に関するワークショップ」(主催:北海道大学文学研究院 北方研究教育センター、東北大学災害科学国際研究所 人間・社会対応部門歴史資料保存研究分野、歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業 東北大学拠点)を開催しました。
会に先立ち、北海道大学文学研究院 北方研究教育センターの白木沢旭児センター長(文学研究院教授)より開会挨拶が行われた後、当拠点の佐藤大介准教授より「3.11での歴史資料レスキュー:宮城県での活動を中心に」と題して、東日本大震災を中心とした宮城県における地域歴史文化資料の救出・保全活動の経過や現状と課題などについて話題提供がなされ、次いで小樽市総合博物館の菅原慶郎学芸員より「北海道の博物館施設における防災対策の現状と課題:歴史資料に留意して」と題して、道内の博物館施設における防災対策の現状や課題、また胆振東部地震に際してのとりくみについて話題提供がなされました。
休憩をはさんで、「東北からのリプライ」として、菅原報告で出された東北側への質問に応える形で、当日参加した宮城県と福島県からの学芸員による報告がなされ、次いで参加者全員によるフリーディスカッションが行われました。
当日は16名の参加者を得て、東日本大震災における歴史資料保全の経験の共有や、北海道における歴史資料の防災について議論を深めることができました。今後も本事業における北海道大学との連携を通じて、歴史文化資料の保全に向けたネットワークの構築を進めていきたいと考えています。
【当日のプログラム】
開会挨拶 白木沢旭児(北海道大学文学研究院北方研究教育センター長)
参加者自己紹介
話題提供(1) 佐藤大介(東北大学災害科学国際研究所)
「3.11での歴史資料レスキュー:宮城県での活動を中心に)
話題提供(2) 菅原慶郎(小樽市総合博物館)
「北海道の博物館施設における防災対策の現状と課題:歴史資料に留意して」
東北からのリプライ
フィリーディスカッション